2025-08-15 「月見台住宅」に潜入 山奥の高台にクールな街が出現!!

かつて「田浦住宅街」という、開発が途中で頓挫してゴーストタウン化したエリアが横須賀市の田浦にありました このイメージをもって、田浦といえば「廃墟」を思い浮かべる方もいるかと思います
現在は「田浦住宅街」は跡形もなく、田浦は平和で住みやすい街となっていますが、高齢化の波は強烈に押し寄せてきています
田浦の商店街はシャッター街となり、店舗は大幅に減少、JR田浦周辺にはスーパーや日用品を販売する店舗もほとんどなく、コンビニは田浦駅を起点として半径700メートル以内にはない状態です
そんな田浦に、かつて「天空の遺跡」と呼ばれた田浦の高台の市営住宅が、クリエイティブでヴィンテージな街、として変貌、全国的な注目を集めています 皆さんはご存じでしたか?
昭和30年代から続く平屋の長屋形式の団地が、創造的な仕事をしながら周囲の仲間と一緒に住まう「なりわい住宅」へ進化
雲に手が届こうかという高台から見る青く広がる空
東京湾や周囲の自然を一望できる、他にはない眺望と圧倒的な開放感
このコンセプトが特に都会の閉鎖空間に疲れた若者の心に刺さりまくって、居住者を開始してから問い合わせ・居住希望殺到となっているのです
今回徒歩で月見台住宅を訪問したのですが、駅前の国道16号線から200mほど進んだ路地に入って進むと、急勾配の坂が続きます 路地から伸びる住宅には階段を使って行く場所ところが多いですね 老体にムチ打って進みますが 結構きついですよ
有名な「のの字坂」をグルグルと回って1キロほど進むと月見台住宅の看板が見えてきます
階段を上り住宅地を巡ると、モダンな建物が林立しています
純粋に驚いて、疲れも吹っ飛んでしまいました これは凄いそ!!
平屋の長屋団地の外形はそのままに、ウッディーなリフォームが施され、お洒落なお店がたくさんあるじゃないですか! ここは本当に田浦の山の上でしょうか??
昔の渋谷区の代官山通りや、港区の青山アパートを思い出してしまう佇まいです
カフェ・レザーショップ・アパレル・染物のお店・アートな創作物を展示しているお店もあります 店舗の裏には、昔ながらの団地のドアが並んでいるのも、感動ポイントです
な、懐かしい 横須賀に限らず、昔はこんな住宅が多数ありましたね~
私の育ったエリアの平作や阿部倉にも似たような団地がありました
浦賀の鴨居エリアには狭小の一戸建てスタイルの団地が最近まで存在していたくらいです
全52戸の大半が契約済みとなっており、ほとんどが住宅兼ショップになるようですね
しかも、居住者のほとんどが40代くらいまでの若い世代とのこと
ここには自由な雰囲気が流れています
入居者はかなり決まってきていますが、まだ賃貸枠は残っているようですが物件の購入はできないようです 「賃貸のみ」募集、5年間の定期借家契約で家賃は月5万円台から8万円台程度とのこと
私の知人も入居したので、今回関心をもって訪問させてもらいましたが
ここは、来たら住みたくなっちゃいますよね~
こういう、いわゆる「不便な場所」を、住みたい街に変える工夫やリフォームがこれからの高齢化する街を救うヒントになる気がしました 今回は素晴らしい体験でした
定期的に町ぐるみでイベントも開催されたりしているようで、かなり人が集まることもあるようです
先月から月見台住宅のサイトも公開されていますので、関心ある方はぜひぜひチェックしてみてくださいませ






