2026-03-26 こんな雨の通勤靴には

学生時代に陸上をやっていた関係か、足が丈夫である。
足の指をぐわしと開いて大地をつかみたい欲求がある。
さらに、通勤先の横須賀商工会議所は最寄駅から徒歩10分強という立地。
そのため、パンプスやヒールなど線の細いものは、靴がかわいそうなので履けず、結果的にガシガシ歩いても壊れず、突然走り出しても脱げない、かなりがっしりめなローファータイプの靴を愛用している。
普段はまあそれでいい。
問題は雨の日である。
最近では職場でも履けるファッション性の高いレインシューズが販売されているようだが、私の頑丈な足には全く向かない。
きちんと見える女性用のレインシューズは細身だし、何せ過去の陸上競技活動のせいで私のふくらはぎは棍棒のようであるため、日本女子のために作られた長靴の類は入らないのである。冬のブーツも然り。
だからと言って男性用の雨靴は職場には向かなそうだし、しかも雨靴は通気性がいまいちな上、てらてらしたビニール感も好きではない。
そんな雨靴難民の私だったが、実はとうとう
「こんな雨の通勤靴には」の最適解を見つけてしまった。
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以前ハイキングで、新逗子から森戸林道を通り、森戸川源流付近から二子山へ登るルートを歩いた時のことである。
新逗子から住宅地を抜けて、柵がそびえたつ森戸林道入口を入り、森深い林道を歩く。
平坦で歩きやすい林道だと思っていると、ある地点から急に沢に降りたり、山肌の斜面を歩いたりしなければならない荒くれた山道に変貌する。
私はその頃、すべてのアウトドアを陸上競技用のアップシューズ、つまりスニーカーでこなしていた。
陸上競技活動の弊害というか、雑な性格ゆえ、スニーカーは万能だと思っていたし、実際運動用の靴といえば、それしか知らなかった。
そんな状況だったため、沢に降りたり、山肌を登ったりするうちに、私のスニーカーは水を含みドロドロになってきた。
ふと一緒に行動していた友人を見ると、涼しい顔で沢や土の斜面をこなしている。
「足、濡れない?」
「大丈夫」
友人はしっかりと登山靴を履いていた。
ほー。登山靴なるものは水にも強いのか。
私はこの時初めて、登山靴というものの存在を意識した。
その後、別の機会に三浦アルプスを歩いた。
田浦から葉山町までのつづら折りの尾根を延々歩いた。
三浦半島の地形は海に囲まれ真ん中が山となっている。東と西からぎゅっとおしつぶされて隆起した部分が、海からほんの少し顔を出したような地形である。だから険しい。規模は小さいが、ゆったりしたところがまるでなく、まさに縦につづら折り。余談だが、源義経は若いころ鎌倉幕府のお膝元である三浦半島で過ごし、険しい斜面を馬で行くことに慣れていたため、日本史上最大の奇襲作戦と言われる、有名な「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」が生まれたという説もある。
そんな急峻な地形を性懲りもなくスニーカーで歩いていたら、滑って膝が痛いのなんの。
登山靴の友人は、やっぱり平気な顔で歩いている。
私はついに登山靴を購入した。
直後、三浦富士を登ってみると、滑らない。ジメジメしたくだり道もへっちゃら。
どうしていままでスニーカーなんかでハイキングをしていたのかと、自分の無知を呪う。
そして雨の出勤日。それまで、雨の日用に使っていた、厚底タイプのローファーがボロボロになり果てて、とても履ける状態じゃないことに気づき、急遽登山靴を履いて出勤してみた。どんな場面でも使えそうな真っ黒の登山靴を購入していたので、なんとか職場でも許されそうな気がした。
濡れない。滑らない。快適。
(そして職場でも特にとがめられることはなかった!)
雨の日、駅で使われているタイルは意外とすべる。
普通の靴だと慎重に歩かないと危ないが、登山靴は滑らない。すばらしい!
そして、長時間雨の中を歩いても、雨が全くしみてこない。さすが!
険しいオフロードを歩くことを目的に作られた靴は、日常生活においても最強だった。
以来私は、登山靴に頼りっぱなしだ。
そう、つまり、「こんな雨の通勤靴には」の最適解は登山靴。
雨の日の靴にお困りの方は、ぜひ登山靴を試してみてほしい。
<SU>寒さも一段落。そろそろまた三浦半島ハイキングをはじめようか。
※画像は雨の通勤風景です
メイン)ほころび始めた桜のつぼみ 1)京急 県立大学駅 2)駅前から16号に至る道 3)平成町マンション群 4)ケヤキ並木 5)県立大学前 6)ホームズの看板が見えてきた! 7)そろそろ会議所 8)桜並木 9)横須賀商工会議所全景










