2026-08-10 暴風にも負けず海岸を歩いて 地魚料理『海花』にたどり着いた話

体力づくりのために、定期的に少し長い距離を歩くことを心掛けている。
三浦半島には、こんなニーズに応えてくれるお散歩コースが多数ある。
三浦半島自体が、東から西へ車で30~40分ほどで横断できるコンパクトな半島ということもあり、山に分け入っても、海に出ても、すぐ隣に人の暮らしがある。そのため、体力に自信がなくても、方向音痴でも、助けが必要な事態に陥ったとしてもなんとかなるような気がするという安心感があり、体力貧弱ながら自然を歩きたい私にとっては大変ありがたい。
ということで、今回は、三浦海岸駅から荒崎公園、さらに長井漁港まで歩いてみた。
まずは三浦海岸駅から小松が池へ。予想はしていたけれど、河津桜の時期を過ぎた小松が池は静かだ。
野生の鵜に懐かれているおじいさんと釣り人が、明るい日差しの中、それぞれぼんやりと過ごしている。
この時期はまだ5月のGW。今のとげとげしい8月の暑さからは到底考えられないくらい、日差しが優しい季節である。
山道や畑を抜け、潮風アリーナを過ぎ、旧三浦臨海高校脇の遊歩道を歩き、路地を抜け、ひたすら西へ。
そうしてようやくたどり着いた西の海、長浜海岸は強風が吹き荒れる修羅の地だった。今日は風が強い日だということは家を出る前から気づいていたが、さえぎるもののない海辺の風は5段階ぐらいギアが違う。
風と波の轟音の中、どうやって立てたのか、テントでBBQを楽しむ剛の者たちの生命力がまぶしい。私が言えた義理ではないが、臨機応変な予定変更はできなかったのか。
いや、余計なお世話だ。人にはさまざまな事情があるだ。
ついては、臨機応変に予定変更できなかった私も進む。暴風に負けず進む。
途切れることなく転々と砂浜に打ち上げられたクラゲを、道しるべのようにして歩を進める。
ソレイユの丘から降りてきた人たちにより、突如にぎわう磯から、崖上のソレイユの丘を見上げる。
この強風と高波を考えると、きっとここでソレイユの丘に上がった方がいいとは思いつつ、海岸沿いを進むことをやめない私。
せっかくここまで来たのだから、予定を変更したくないという、事故に遭う人の典型的な思考パターンで突き進む。
潮だまりの岩場を上ったり下りたりしながら、湘南しらす直売所「かねしち丸」の漁港にたどり着き、そこから先、海岸沿いを行くのはさすがに無理そうだったので、上の道へ。
別世界のように風の穏やかな畑道や路地を抜け、しめ縄で区切られた地域境界「道切り」をくぐり、再び強風吹きすさぶ、地層も地形も荒れ狂った荒崎海岸へ。
海辺の散歩コースは、波に破壊されたり、別荘が建ったりで、変化が激しい。
少し古い地図によると歩けるはずのスポットのほとんどが、立ち入り禁止区域となっている荒崎海岸。洞窟も、奇跡の橋もすさまじい波と風で、今この瞬間にもどんどん姿を変えているように見える。
驚いたことに、休日の荒崎公園はこの暴風にもかかわらず結構な人々でにぎわっており、いまや立ち入り禁止エリアとなっている十文字洞の中では、ウェディングフォトの撮影が行われていた。
あまりの風に懲りて、おそらく金輪際来ることもないだろうと思った私は、消化するように荒崎公園を観光。どんどんびきを見て、広場や展望台に行き、荒くれた風にスマホが持っていかれないようしっかり握りしめて、記念撮影をした。(※注1)
荒崎公園を出て、長井漁港まで歩く。
ランチの終わり際に、ようやくたどり着いた地魚料理「海花」で昼ご飯をいただく。
「海花」に来たからには魚介料理だろうと思ったが、実は夕飯にも刺身を食べる予定になっているという、計画性のなさのため、鶏唐揚げ定食を注文する。
でもね、知る人ぞ知る、海花は鶏唐揚げも評判なのでぜひ覚えておいてほしい。
ビールも注文し、ようやく一休み。評判通り、カラリと揚がったやわらかく絶品の鶏唐揚げをいただく。
閉店時間間際でお伺いしたためか、おまけで水ようかんまでいただいてしまった。
甘味が疲れた身に染みる。
あの暴風と闘った海辺の道は何だったのか。静かな長井漁港である。
まだ5月だというのに、小学生がかわるがわる海に飛び込んで遊んでいる。
こんな離島のような光景があるのかと、海で遊ぶ長井っ子たちに見入ってしまった。
帰りは海花近くの「番場」バス停から三崎口へ。本日の歩数は18,395歩であった。
<SU>もう少し足を延ばしてSanga(サンガ)でバスクチーズケーキをテイクアウトしたかったが、さんざん風と闘って満身創痍の身。これ以上は歩けなかった……。計画性のなさから予約もしていなかったし。
(※)注1 金輪際訪れることはないなどと記してしまったが・・、荒崎公園は、実は「かながわの景勝50選」にも選ばれる景勝地として知られており、特に夕日に浮かぶ富士山のシルエットをバックにした海が美しい公園。多くの釣り人が訪れる釣りスポットでもある。ツーリングの皆様に親しまれている、タカアシガニのマイルストーンも設置されている。駐車場も完備されているので、ぜひ風の穏やかな日に訪れてみてください。
【画像】
メイン画像)海花の唐揚げ定食 画像1)のどかな小松が池 画像2)畑道 画像3)続畑道 画像4)遊歩道 画像5)長浜海岸 画像6)ソレイユの丘に上がる道 画像7)荒々しい海岸 画像8)荒崎公園 画像9)穏やかな長井漁港










