未開の洞窟と歴史ロマンに包まれて謎がつきない街 横須賀

2025-12-17 未開の洞窟と歴史ロマンに包まれて謎がつきない街 横須賀

近頃うちでは夫と娘がダウンタウンDXの『名探偵津田』に合わせて1日のスケジュールを組んでいる。
『名探偵津田』をオンタイムで見るために、事前に宿題を終わらせ、風呂に入り、10時以降の予定は入れずにテレビをつける。
オンタイムでテレビを見るなど今時珍しいことこの上ないが、お笑い×ミステリーという唯一無二のコンテンツ『名探偵津田』を最大限楽しむためにはネタバレ厳禁ということで、このような行動様式となっているらしい。
まあ、近頃はすぐにツイッターやヤフーニュースなどでネタバレしますからね。

さて、ミステリーといえば、横須賀はかなりミステリー度高めの土地なのではないかと、個人的には思っている。
自衛隊基地や米軍基地、様々な研究機関などが点在し、簡単には入れないシークレットな場所が多いというのもあるが、
仕事関係の事業者さんから聞いた話では、横須賀は地上のトンネルが日本一多いことに加えて、地下洞窟も多く、まだ全容解明できていないため容易に掘り返せないエリアがかなり存在するとのこと。
一部「貝山地下壕」のようにたまに一般公開されている地下洞窟も存在するが、田浦エリア、走水エリア、浦賀狙撃用洞窟陣地、久里浜駐屯地地下壕、西地区にも長坂周辺、電力中央研究所、旧海軍武山海兵団の横穴式地下壕、海軍砲術学校長井分校跡の地下壕など多数。
近年でも突然大多和の住宅街の道路が陥没して戦時中の特殊地下壕が発見されたなんてこともあった。
これらの地下トンネルは大半が明治期から大戦中の軍事的な遺構と考えられるが、日蓮も滞在したとかしないとかいう猿島の洞窟などは江の島の岩屋とつながっているという伝説まであったりする。
ちなみに、三浦半島自体がかなり古い時代から人類の生活の痕跡が存在する土地ということもあり、掘ればなにか出てくるため、たとえ出てきても気にしない、または見なかったことにして埋めちゃうということも日常茶飯事らしいと聞いたこともある(真偽不明)。地主や施主としては、いちいち報告していたらあらゆる工事が進まないので仕方ないということなのかもしれない。

月間「ムー」とともに謎解きイベントを開催したこともある横須賀。
未開の洞窟と歴史ロマンに包まれて、謎がつきない横須賀。
ミステリーの舞台としても不足はないと思うので、いつかぜひ名探偵の津田氏にもお越しいただきたいものですね。


<su>写真は昨年横須賀市人文博物館で開催されていた「市街地が語る横須賀展」のものです。横須賀市自然・人文博物館は地質、生物、植物、歴史、文化、習俗などあらゆる面から三浦半島をしっかり学べる無料施設です。太古の昔に三浦半島に暮らしていたナウマン象がお出迎えしてくれます。
現在は特別展示で「昭和100年 横須賀の歩んだ昭和展」を開催中です。ぜひ行ってみてね!

横須賀市自然・人文博物館